ご存知でしたか?
不妊症の約半分は男性に原因があるといわれています。
では男性の体と不妊の原因はどのような関係があるのでしょうか?
精嚢・前立腺 ⇒ 副性器機能障害
精嚢・前立腺の炎症により、精子の運動性が低下
陰茎 ⇒ 性機能障害
勃起障害・射精障害など
精巣 ⇒ 造精機能障害
精子をつくる機能が低下している・障害がある
精巣上体 ⇒ 精路通過障害
造精機能に問題はなく、精子の通り道が閉塞または狭窄している
その他 ⇒ 染色体異常・低ゴナドトロピン性男子性腺機能低下症・原因不明
※男性不妊の機能原因全体の70〜90%を占めているのが造精機能障害だといわれています
どのような検査があるの?
一般的には、検尿・精液検査・ホルモン検査等があります。
精液検査
まずは精液検査の基準値を知りましょう。
WHO精液所見の基準値
精液量
1.4ml以上
精子濃度
1ml中に1600万個以上
精子運動率
42%以上
正常形態精子
4%以上
WHO精液所見の分類
乏精子症
精子濃度1ml中に1600万個未満
精子無力症
精子運動率42%未満
奇形精子症
正常形態精子4%未満
無精子症
精液中に精子が存在しない
無精液症
精液が射精されない
夫婦で行なう不妊治療検査
精子と卵子が1つになる、受精という過程から妊娠は始まります。実際に不妊の原因が男性側、特に精子の状態にある場合が半数近くにあります。主な不妊検査の中で、男性が行う検査は精液検査のみです。女性が受ける検査は苦痛のあるものが多くあります。しかし、精液検査はとてもシンプルで、基本的には射出した精液の中に精子がたくさんいるか、きちんと動いているかを調べるだけです。女性側の検査ばかりを進めるのではなく、できる限り早期に精液検査を行うことが治療を進めていくうえで非常に重要です。不妊治療での負担は女性と男性の半分ずつであるべきであり、夫婦がお互いに協力しあうことが必要といえます。
精液検査の手順
●事前に精液採取専用容器をお渡しいたします。
●検査は完全に予約制です。事前に電話やメールで予約をお願いします。
●予約日当日に精液を自宅で採取して頂き、約2時間以内に冷やさないようタオルでくるみ、当院へ持参してください。
●受付で容器を渡し、採取した時間を伝えてください。
●ご主人様の保険証が必要となります。
●検査結果が出るまで約30分かかります。
●結果が出ましたら医師より説明があります。(結果は後日聞きに来られても構いません)
●価格 5,500円(保険適用になる場合があります。)
※精液検査の結果で問題があれば、専門の泌尿器科の受診をおすすめする場合もあります。
いぐち腎泌尿器クリニック(広島県)
https://iguchi-jinhinyouki.jp