A

AHA アシストハッチング・補助孵化療法

受精卵の着床率を上げるために人為的に受精卵を包んでいる透明帯(殻)をレーザーなどで切開あるいは薄くする方法(高度生殖医療-アシストハッチングページ▶)

AIH 人工授精

女性の子宮内に洗浄・濃縮した精子を注入して受精を促す方法(一般不妊治療-人工授精ページ▶)

AMH 抗ミュラー管ホルモン

発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで、卵巣の予備能を知ることができる(プチ講座Vol.14ページ▶)

ART 高度生殖補助技術

体外受精・顕微授精・胚移植・受精卵や精子の凍結保存など全般を指す

B

BBT 基礎体温

体の動きが一番安静な状態にあるときの体温で、早朝、目を覚ましたときに、動かずにそのままの状態で測定する(プチ講座Vol.21ページ▶)

BMI 体格指数

体重と身長の関係から算出される、ヒトの肥満度を表す指数

BT 胚盤胞移植

受精卵を着床直前の段階(胚盤胞)まで5~6日間培養してから胚移植を行う方法。移植あたりの着床率は高いが、培養しても胚盤胞まで至らない場合、移植できない

C

CA125 腫瘍マーカー

卵巣がん、子宮がんに特異な反応を示す腫瘍マーカー。子宮内膜症でも高値となる 

COH 調節卵巣刺激

体外受精において卵胞の発育を見ながら排卵誘発剤を計画的に使用する方法(高度生殖医療-体外受精ページ▶)

E

E2 エストラジオール

卵胞ホルモンの一つ 卵胞の発育とともに上昇し、子宮内膜を肥厚させる

ET 胚移植

得られた受精卵を子宮の中に戻すこと

F

FSH 卵胞刺激ホルモン

脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、卵巣を刺激し卵胞の発育を促す

FT 卵管鏡下卵管形成術

卵管が閉塞している場合に、内視鏡下にて卵管にバルーンを挿入し、狭くなった卵管を膨らませ、卵管を広げる方法

G

GnRH ゴナドトロピン放出ホルモン

視床下部から分泌されるホルモンで、脳下垂体に働きかけてゴナドトロピン(FSH・LH)の分泌を促す

GS 胎嚢

受精卵が着床した場所に認める赤ちゃんを包む袋のことで、妊娠初期に確認される

H

HCG ヒト絨毛性ゴナドトロピン

妊娠が成立すると、血中・尿中で上昇し、妊娠判定の指標となる

HMG ヒト下垂体性ゴナドトロピン

卵胞の発育・成熟を促す

HOMA-R インスリン抵抗性検査

PCOSが疑われる時に行う検査 インスリンは間接的に排卵に関与するホルモンの一つ(プチ講座Vol.02ページ▶)

HPV ヒトパピローマウィルス

感染すると、子宮頸がんに進行することがあるウィルス(子宮頸がんワクチンの接種をご希望の方へページ▶)

HSG 子宮卵管造影検査

子宮頸管の入り口から造影剤を注入し、子宮腔や卵管の形や通過性を見る検査、通常月経直後から排卵までの期間に行う

I

ICSI 顕微授精法

顕微鏡下で細いガラス針を使って卵子の中に精子を注入する方法(高度生殖医療-顕微授精ページ▶)

IVF 体外受精

卵管因子や男性因子などの理由から、採取した卵子と精子を体外で受精させること(高度生殖医療-体外受精ページ▶)

L

LH 黄体化ホルモン

脳下垂体前葉から分泌されるホルモンで、卵胞の発育や排卵・黄体の形成を促す

LUF 黄体化未破裂卵胞

卵子が卵胞内で十分に成長しているにも関わらず、卵胞が破裂せず排卵できないまま黄体化したもの

O

OHSS 卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発に伴う副作用の一つで、多数の卵胞が発育することで、卵巣が腫れる・腹水や胸水がたまるなどの症状が見られる(プチ講座Vol.07ページ▶)

P

P4 プロゲステロン

黄体ホルモン。排卵後の卵胞が黄体となり分泌する。子宮内膜を着床可能な状態にするのに欠かせないホルモン

PCOS 多嚢胞性卵巣症候群

卵巣内にたくさんの小卵胞があり、排卵に結び付きにくい状態。排卵誘発を行うとOHSSを起こし易い(プチ講座Vol.01ページ▶)

POI 早発卵巣機能不全(早発閉経)

40歳未満で、卵巣内の卵子が少なくなり、閉経のような症状が出る状態

PRL プロラクチン

乳腺刺激ホルモン。出産していないのに高値を示す場合は、排卵障害や黄体機能不全・卵の質の低下・着床障害を起こす場合もある(プチ講座Vol.22ページ▶)

S

SEET法 子宮内膜刺激胚移植法

胚盤胞と培養に使用した培養液を別々に凍結保存し、胚盤胞移植の数日前に先に培養液を子宮に注入する方法。胚因子により着床能を高める(プチ講座Vol.15ページ▶)

SET 単一胚移植

多胎妊娠を防ぐために、胚を1個だけ移植する方法

Split スプリット受精

採卵した複数の卵子を、媒精法(ふりかけ法)と顕微授精法に分けて受精させること

T

TES テストステロン

男性ホルモン。高値を示すとPCOSが疑われる

TESE 精巣内精子採取術

無精子症患者に対し、外科的に精巣内から精子を採取する方法(高度生殖医療-TESE-ICSIページ▶)

TSH 甲状腺刺激ホルモン

脳下垂体から分泌され、甲状腺ホルモンの分泌量を調整する(プチ講座Vol.22ページ▶)

あ行

アゴニスト

長期投与により排卵を抑制し、単回投与ではFSH・LHの大量放出を促し排卵を起こす

アンタゴニスト

脳下垂体に作用して、自然排卵を抑制する目的で使われる

異所性妊娠

卵管などの子宮以外の場所に受精卵が着床・発育した状態で、手術が必要となる

黄体期機能不全

排卵後に十分な黄体ホルモンが分泌されない状態

か行

カウフマン療法

エストロゲンとプロゲステロンを投与することで、卵巣を休ませ、機能改善を促す

頸管粘液検査

頸管粘液の量や性状から排卵の予測を行う

抗精子抗体

精子の運動を阻害する抗体。陽性の場合、精子が子宮内を登って行かなくなるため不妊症となる。顕微授精の適応

さ行

子宮筋腫

子宮の筋組織から発生する良性腫瘍。筋腫ができる場所によってそれぞれ「粘膜下筋腫」「筋層内筋腫」「漿膜下筋腫」と呼ばれる(プチ講座Vol.10ページ▶)

子宮内膜症

卵巣や卵管などで子宮内膜に似た組織が増殖した状態で、痛みや出血を伴う

た行

タイミング療法

超音波検査・血液検査などから排卵日を予測し、妊娠の可能性の高い日に性交を持つよう指導する

多胎妊娠

双子や三つ子など 単胎妊娠と比較し、母児共に合併症を伴いやすい

は行

排卵障害

さまざまな理由・原因により排卵が起こらないこと。PCOSや視床下部性、下垂体性、卵巣性などの原因がある

不育症

妊娠しても流産を繰り返し、生児が得られないこと。胎児の染色体異常、抗リン脂質抗体症候
群や血液凝固異常、免疫異常などが原因となる(プチ講座Vol.23ページ▶)

フーナーテスト

性交後、子宮頚管の粘液を採取し、精子の数や運動性を確認する検査

不妊症

避妊をせず、夫婦生活を1年以上営んでいても妊娠しない状態(初めて受診される方へ-不妊症とはページ▶)

ま行

無精子症

精液中に精子が確認できない状態。精管が詰まっている閉塞性無精子症と造精機能障害による非閉塞性無精子症に分けられる

ら行

流産

何らかの異常があり、22週未満で妊娠が終了すること(プチ講座Vol.11ページ▶)