体外授精を行う際に、良質な胚を移植しても妊娠できないことがあります。良質な胚を移植することは重要ですが、子宮内環境が胚を受け入れる最適な状態であることも重要です。 胚移植の最適なタイミングには個人差があります。早すぎず遅すぎず、適切なタイミングで移植することが大切です。不妊の約20%は子宮内環境に原因があると言われています。

子宮内膜着床能とは?

子宮内膜は胚の着床の準備が整うと受容期となります。この受容期のことを着床の窓といい、女性一人ひとりに固有の窓があります。
自分自身の着床の窓を知ることで、個別化されたタイミングで胚移植を行い、妊娠の確率を高めることができます。

ERA(子宮内膜着床能)検査とは?

子宮内膜の着床に適した期間(着床の窓)を個々に特定し、最適なタイミングで胚移植することで妊娠率を高めます。
ERAを受けた患者様の28.6%(10人に3人程度)が想定される着床の窓からはずれており、着床の準備が出来ていない状態であることがわかっています。
ERA検査により妊娠率が約25%向上しています。

ERA検査の対象となるのは?

本検査は以下の場合に推奨されます。
 ●良質な胚を移植したにもかかわらず、着床に至らなかった方
 ●移植できる胚が極めて少ない方
 ●胚移植を行うタイミングを把握したい方

EMMA(子宮内膜マイクロバイオーム)検査

子宮内膜の細菌バランスを、着床・妊娠に影響すると考えられるラクトバチルス菌の割合に着目して分析します。
健常な子宮内膜は健康な菌が豊富で、子宮内膜微生物叢を形成しています。
子宮内の乳酸菌割合を上げると、着床・妊娠率が上昇します。
乳酸菌が優位でない場合には、適切な治療をご提案致します。

ALICE(感染性慢性子宮内膜炎)検査

子宮内膜炎に関与する主な病原性細菌10種の有無を調べ、陽性の場合は内膜炎の原因となっている細菌を特定します。
検出された病原菌に対する治療に必要な抗生物質やプロバイオティクスをご提案致します。

子宮内膜炎とは?
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TRIO検査

ERA・EMMA・ALICEの3種類の検査を全て行います。
1回の内膜組織採取で3種類行うことが可能です。

検査方法

子宮内に細い管のような物を挿入し、子宮内膜の一部を採取致します。
多少の痛みや出血を伴うことがありますが、ほとんどの場合一時的なものです。
通常麻酔は使用いたしません。
検査を受けてから約3週間で結果が出ます。

株式会社 アイジェノミクス・ジャパン
妊娠を望む患者様のご希望に寄り添った、さまざまな検査サービスを開発しています。

料金について

ERA検査のみ

132,000円

EMMA・ALICE検査

88,000円

TRIO検査

198,000円