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学会発表

学会発表

融解周期における胚盤胞2個移植に有用性はあるか?
(日本受精着床学会 2016)

稲飯 健太郎・濱咲 舞・兼光 珠里・笠岡 永光

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【目的】

多胎予防のため、移植個数に関して各学会からガイドラインが出されている。そこで当院の過去の融解胚盤胞移植を振り返り、胚盤胞2個移植に有用性があるかを検討した。

【方法】

2011年1月から2016年3月までに融解胚盤胞移植を行った959周期を対象とし、2個移植を行ったのが192周期、1個移植が767周期であった。Gardnerらの分類で、3BB以上の胚盤胞を良好胚とした。2個胚盤胞移植のうち良好胚2個移植をDG2群、良好胚1個と不良胚1個移植をDG1群、不良胚2個移植をDG0群とし、1個胚盤胞移植のうち良好胚移植はSG1群、不良胚移植はSG0群とした。周期あたりの妊娠率、移植胚あたりの着床率、多胎率を後方視的に検討した。

【結果】

胚盤胞2個移植群のうち、良好胚を移植した群では、妊娠率、着床率、多胎率がDG2群(42.1%(24/57)、26.3%(30/114)、29.2%(7/24))と、DG1群(39.4%(39/99)、24.2%(48/198)、25.6%(10/39))で同等であったが、1個移植のSG1群と比較すると着床率(39.2%(277/707))がDG2群、DG1群共に有意に低かった。不良胚盤胞を移植したDG0群とSG0群では妊娠率は19.4%(7/36)と8.3%(5/60)、着床率は9.7%(7/72)と8.3%(5/60)であり、妊娠率にはやや差があったが、どちらも有意差は認められなかった。またどちらの群においても、不良胚のみの移植では多胎とはならなかった。

【考察】

良好胚盤胞を2個、あるいは良好と不良胚を1個ずつ移植しても、妊娠率は向上せず、多胎は増加し着床率が低下したため、有用ではなかった。一方で不良胚では2個移植しても多胎にはなりにくく、妊娠率も少し高かった。2個胚盤胞移植は、不良胚でのみ有益である可能性があるが、症例数を増やしながらさらに検討を続けている。この結果を踏まえつつ、患者の心理的、経済的側面に鑑みながら、現在は治療方針を決定している。


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