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学会発表

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良好胚選択の指標となる項目を探る-前核消失時間からみた胚発生
(第58回日本卵子学会学術集会 2017)

濱咲 舞・稲飯 健太郎・神崎 珠里・笠岡 永光

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【目的】

現在ARTにおいて凍結融解胚盤胞移植が主流となっている。複数個ある凍結胚の中から良好な移植胚を選択することは治療を受ける患者にとってとても有用である。近年タイムラプスシステムを導入することで、胚の動的観察・解析が可能となり当院でも2015年よりPrimoVision(Vitrolife社)を導入し、解析した情報をもとに良好胚の選択の指標になる項目を見つけるべく、今回は前核の消失時間に着目し検討を行った。

【対象】

2015年から2016年までの期間に顕微授精を施行し前核形成が確認できた胚630個を対象とした。

【方法】

前核の消失が確認できた時間が20時間以下をA群(123個)、20時間以上25時間未満をB群(395個)、25時間以上をC群(112個)に分け、それぞれの群の胚盤胞発生率・良好胚率・妊娠率を後方視的に比較検討した。

【結果】

A群・B群・C群の順に胚盤胞発生率は72.4%(89/123)・53.2%(210/395)・42.9%(48/112)、良好胚盤胞率は69.7%(62/89)・67.1%(141/210)・45.8%(22/48)、妊娠率は45.5%(15/33)・30.0%(18/61)・33.3%(4/12)であった。A群はB・C群に比べて有意に胚盤胞発生率が高かった。またB群はC群に比べて胚盤胞発生率が高い傾向にあった。A群B群はC群に比べ良好胚率が有意に高かった。妊娠率では全群間に有意差を認めなかった。

【考察】

前核消失時間が早い胚は遅い胚に比べて胚盤胞に発生しやすく、良好胚を得られる可能性が高かった。しかし今回の検討では妊娠率に有意差を認めず、移植胚選択の指標になり得るとは言い難く、さらなる検討が必要である。また今回の検討により前核消失時間20時間以下の胚も123個と多数あり、従来の受精判定で見逃してしまう可能性のある胚は良好胚である可能性が高い。よってタイムラプスシステム使用の有用性が示唆された。


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